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9月11日
天候)朝方:曇 昼間:曇時々晴れ 夕方:曇 夜間:曇
行程)中房温泉→燕山荘→燕岳(2,763m)→燕山荘
 9月10日仕事を早々に切り上げるつもりが長引いてしまった。 大急ぎで家に帰りザックに荷物を詰め込む。 山着に着替え、山靴をはいて駅へ急ぐ。 20時ちょうどの電車に間に合わなければ新幹線を使う羽目になってしまうからだ。

 数秒の差でぎりぎり電車に間に合う。 息が荒い。 今からこんなので山に登れるのだろうか。 今時流行らないチェックのシャツにごつい山靴。 でかいザックにでかい三脚。 電車の中で私に向けられる目線が妙につめたい。 無理もない、きっとみんなには怪しい奴に映っているのだろう。 そんな、視線にももう慣れてしまったが。

 20時39分発のJR新快速に乗り換え、大阪駅へと向かう。 いつものように一番前の車両の一番前のデッキに乗り込む。 これから山へ向かうんだなという実感が強まってくる。 山は私に何を見せてくれるだろうか。 私はそれを感じ取ることができるであろうか。 期待と不安が入り交じる。

 20時59分大阪駅着。見慣れぬ新型電車が向かいのホームに停まっている。 これから乗り込む急行ちくま号だ。 私個人としては電気機関車の引っ張る寝台車付きの昔ながらの列車の方が情感があって好きだったのだが。 21時09分音もなく列車が動き出した。 さあ、山へ出発だ。

 翌4時ちょうど松本駅着。 新宿から来る急行アルプス号を待ち合わせる。 4時32分松本駅発、4時49分穂高駅着。 初めて来たときは不安でいっぱいだったが、今はもう慣れっこになってしまった。 いつもの光景、特別な感傷はない。 中房温泉に行く人と乗合でタクシーに乗る。 平日なので人は少ない。

 中房温泉で昨日買った朝食を摂る。 東の朝焼けがきれいだ。 昨日登っておけばよかったな。 準備運動をし登山届を提出して、さあ出発。

 合戦尾根の登りがいつにも増してきつく感じられる。 息が切れる。 運動不足のせいだろうか。 いつもより重い背中の荷物のせいだろうか。 今回は初心に帰る意味で中口径の単焦点レンズを17mmから200mmまで数本。 28-135mmの防振機能付きズームレンズを1本。 それにテレコンバータを2種類。 三脚はベルボンのMark-6。 これが重過ぎるのかもしれない。

 あえぎあえぎ登っていくと富士見ベンチから富士山が見えた。

 …

 夕方、天候の状態からして夕焼けは期待できなかった。 撮影機材をまとめて小屋へ帰ろうとしたその瞬間突然空が色付き始めた。 とても不思議な光景。 これを見ていたのはたった5人ぐらいであったろうか。 山の神に、光の神に感謝。


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