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5月4日
天候)朝方:晴 昼間:晴 夕方:晴
行程)徳沢→長塀山→蝶ヶ岳ヒュッテ
 この日は昨日に引き続き朝焼けにならず。 いつもは梓川近くにカメラをスタンバイするのだが、それもしなかった。 今回はいつもと勝手が違うので調子が狂う。

(デジカメ写真)  さて今日はいよいよ登山の日。 徳沢のキャンプ場から出発だ。 さすがは20年に一度の大残雪だけはある。 昨年とは打って変わって、ここ標高1550mの徳沢でさえまだ雪で真っ白である。
 ここ徳沢は元牧場であって広い野原があり、そこがキャンプ場となっている。 GWだけあって、テントも多数張ってあり、出発前の準備で辺りは賑わっていた。

(デジカメ写真)  昨年は標高2000mまで雪はなかったのに、 今年は登山口からいきなり雪上歩行である。
 この登山道は登山口から標高2000mまでが一番の急登区間で非常にきつい。 夏道はつづらおりに道が付いているのだが、 今回雪上のトレースは全て直登となっていた。 おまけに最初にトレースを付けた人が大柄な人だったのか、 歩幅が広く全然合わない。

(デジカメ写真)  斜度は45度ぐらいあり、延々と続く長い階段を登っているようなものである。 4歩登っては、10秒息を切らして休む。 4歩登っては、10秒息を切らして休む、という状態が続く。 こんな調子で果たして着くのだろうか。 とにかく本当に少しずつでも高度を稼ぐしかない。 牛歩の歩みというのはこういう事を言うのだろうか。
 ペースとしては標高200m登るのに1時間といったところ。 この調子だと登りきるのに5時間以上かかってしまう。

(デジカメ写真)  なんとか騙し騙し登り続けて標高2400m付近まで辿り着いた。 でも朝食をあまり摂らなかったからか、力が出ずいわゆるシャリバテ状態となる。 蝶ヶ岳ヒュッテは、確か昼食にカレーライスがあったはず。 山小屋に着いたらそれを食べることを目標にもう少し頑張ることにする。
 長塀山山頂付近には右のような雪の帽子を被った木がたくさんあった。 ここまで雪が積もっていたということだろうか。 直径2m程あり、下にいる時に落ちてきたりするとかなり危ない様に思う。 でもシャリバテ状態の私には、ソフトクリームのように見えてより空腹感を誘われてしまう。 困ったものだ。

(デジカメ写真)  我慢に我慢を重ね、ようやく森林限界を抜け、標高2677m付近の稜線に飛び出した。 ここまで約6時間半。 正面に蝶ヶ岳ヒュッテ、その向うに雪で真っ白な常念岳、大天井岳が見える。 とりあえず、カレーライスである。 山小屋に駆け込み、宿泊とカレーライスを頼む。
 ところがである、昼食(即ちカレーライス)は14時までしかやっていないという。 現在14時15分。 小屋番の情に訴えなんとか作ってもらおうとするものの、ダメなものはダメらしい。 なのでカップラーメンお湯付きになってしまった。 (今晩は自炊でメニューはアルファ米&カップうどんなのに。) カレーライスが食べたい人は14時までに行くこと。 ちなみにメニューにもそう書いてあった。

 そんなこんなで、実際かなり疲れていたこともあって、しばらく部屋で寝込んでしまった。 でも折角ここまで重たい思いをしてカメラと三脚を持ってきたのだから 使わねばと思い、撮影に出る(本編写真参照)。
 この日の夕景は面白みにかけたが、山の残雪と組合すことができてまあまあ満足であった。 食事を自炊にしたので時間も気にせずに撮れた。

 さて自炊なのだが、カートリッジの調子が悪いのか、気圧が低いからなのか、なかなか火が点かない。 火が点かないものだから盛大にガスを出しながら着火装置をカチャカチャしていると、 ボムッという大音響とともに目の前に真っ青な巨大な火柱が現れ、まつげもチリチリとしてしまった。 周りにいた人、驚かして済みません。 そういえばあの土間、石油の入ったドラム缶がゴロゴロしていた。 あやうく、山小屋一軒燃すとこだった(以上、余談)。

 夜、部屋から外を見ると星がきれいに見えていた。 明日の朝は期待できそうである。

Copyright (C) 2000 Ken'ichi Asahi.

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山日記
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